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2006年10月30日

大阪城ホールにて

コンサートへ行ってきました。
特にファンという訳でも有りません、がチケットが手元に。
スタンド席でした、知ってる曲は4曲ぐらいでした、それでも大感動しました。

MCほとんど無しで歌って踊って2時間。
休憩無し。圧倒されました。本物のアーチスト。プロの職人でした。

「マドンナ凄く良かった」と聞きましたが
安室さんも間違い無く世界に通用するアーチストだと思いました。

曲は知らなくても感動します。(知らない最近の曲ばかり)
予備知識無しで美術館行っても本物を見ると感動すると思います。
多分それと似ていると思います。

なんと来週、城ホールで追加公演が2回も有るみたいです。凄い人気だ。

お客さんは新旧アムラー?を中心に女性7割ぐらいでした。
新しいファンにもカリスマとして見られている様子。
生き方もファッションも全て。常に先頭。凄い事です。
永ちゃんとかミックジャガーみたいだ。懐メロになって無い。
この前BSで見た吉田拓朗とかかぐや姫とか。本物は時代超える。

年輩の方も芸術鑑賞と思って行かれても楽しめると思いますよ。
少なくとも「アイドル歌手のコンサート」では無いです。

ちなみに今日の大阪城ホールはアイアンメイデンが
来てるみたいです。凄いんだろうなあ。

11月はクラプトンが来るみたいです。

皆さんは芸術の秋をどう過ごされますか。

投稿者 hino : 20:56

2006年10月27日

ライブハウスにて

先週、梅田スカイビルの近所のシャングリラと言うライブハウスでの
Sugar Mamaというバンドのライブに行った。
http://www.sugarmama.jp/
関西インディーズのJAZZ ROCKっぽい感じの音楽。

ホール内は床造作により3.4段の床レベル差が有り、移動する事により
視点、目線のレベルが変わるのが非常に良いPLANに感じたのだが、
床の段差にフットライト(照明)等が無いので転倒の恐れが有ると感じた。
お客さんはアルコールも入るし、暗いので危険に思いました。
中央のアイランド型のバーカウンターが客溜まりとしての機能を満たし、
ボンヤリとした照明が内部空間のアクセントとしても格好良かった。

T氏の店で薦められてCDを聞き、音の雰囲気が感じ良かったので気に入った。
“仲間を最も大事にする”T氏は年齢性別問わず友達(family)の多い人。
「俺よりアイツ」「うちの店(点)より地域(面)」そんな人です。
英会話の達者な彼からはリスペクト(respect)という概念を教えてもらった。
(又の機会に書きます)それまでは安室チャンの歌で聞いたぐらいだった。

初対面の人と雑談をした。T氏の知り合いかと思ったらメンバーだった。
それぐらい普通の大人しい「音楽好きの兄ちゃん」という感じだったが
ステージではオーラが出て、ミュージシャンに変わった。。。
と、言うかアーチストに変わった。鬼気迫る演奏に圧倒されました。
しかしMCはベタでコテコテだった。これは関西の基本ですね。

最近のメジャーとインディーズの違いが良く解ってません。
メジャーのステップとしてのインディーズ。と言うだけでは無い様子。
今も自主制作盤とか言うんだろうか?
80年代、面白い音、変った奴はインディーズ、アンダーグランドに沢山居た。
何か新しい感覚が有るんだ。何か生まれる現場に居る。そんな感覚が有った。
そんな雰囲気が面白くて、ライブハウスには良く行った、、方だと思う。
今も意図的にインディペンデントの人も居るし、大メジャーになった人も居る。
でもスタートはみんな同じだし、本質もそんなに変わって無い気がする。

演奏力は素人から見ても、ハイレベルで説得力と迫力が有った。
何でも人を説得するには知識と技術が必要だと感じる。
それをどう消化して音や形にするかがオリジナリティーなんだと思う。

非常に楽しみました。しかし演奏している本人達の方が何倍も
楽しそうに感じられた。演奏する方が楽しいに違いない。
ミュージシャン・・・いいなあ。
音楽の話をすると長いので、又の機会にでもします。

見渡すとファンの年齢層は幅広く、可能性と才能を感じた夜でした。
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投稿者 hino : 21:25

2006年10月24日

おーい!NTT西 光電話 2

今日も電話 FAXつながりません。
ずっと話し中になっております。

大変困っています。

ネットと携帯は使えます。

NTTのサポートセンターはテープ案内でつながりません。
「ただいま光電話がつながりにくくなっております。
しばらくたっておかけ直し下さい」。

「つながりにくい」じゃなくて「つながらない」んですが。

95パーセント規制って、20回に1回しかつながらない計算。
これを「つながりにくい」と言うのはズルイのでは?

病院の方とか、場合によってはシャレにならないんではないでしょうか。

まるで糸電話。


追記:FAXが受信出来ないのでPDFで送って頂きました。親切に有難うございます。
   助かります。
  
   皆さん。世の中 便利なのか便利で無いのか。。判らなくなってませんか?

   そう言えばまわりの連中も「OSが」「容量が」「バージョンが」とか
   そんな事ばかり言ってる気がします。
  ‘バージョン9は良かったけど10はダメで11使ってるけど早く12入れないと。
   でもOSとの相性がなぁー。OSのバージョン何使ってる?’
 
   本当にエネルギーの無駄だ。。そんな事よりデザインの話しをしようよ。


投稿者 hino : 20:26

2006年10月23日

おーい!NTT西 光電話

今日は1日故障の為電話.FAX使えませんでした。
待ってるFAX有るんですが。そのFAXを元に打ち合わせをしたいんですが!
何も進みませんでした。困っています。

故障の原因不明だそうで。
言ってみたいな、そんな呑気な言い訳。

以前も話してたら突然音声切れたり
先方の声が変な声に聞こえたり(微妙にエコーかかってます。風呂?)
「ずっと話し中ですね」と携帯に電話もらって焦ったり。。
ADSLで良かったかな。。
インターネット、別に早く無いし。そもそも動画見ないから関係ない。

申し込んでからも2か月待たされた上、ADSLの解約料取られました。
電話回線と光ケーブルは全く違うのでADSL解約してから新規申し込み。
意味がわからない。支払いは同じNTTなのに。

殿様商売とはこの事か?

勧められるままに光にしたけど、、営業トークに乗せられたかな?

皆さん。NTTの光電話はもうちょっと様子見た方がイイと思います。
特に、電話で商売されてる方は!信用無くしますよ。

お店で、電話で予約受けたりするとかのお仕事。
今晩の売り上げパー?
図面は腐らないけど食材は腐るから、考えただけでゾッとします。

美容院とか宅配ピザ屋さんとか。。大丈夫でしょうか?

投稿者 hino : 18:47

2006年10月21日

店舗物件情報の募集です

地域-----大阪、京阪神間。
業態-----健康指向のリラックスマッサージ類似系
条件-----
外から良く見える。人通りの多い通路に面している。ビルインでも可。
保証金、賃料安い(坪4万とか無茶な条件は無理です)
セルフコーヒーショップや、金券ショップに希望立地は似ているかもしれません。
「目的の店」では無く、通行人のお客さんに気軽に
「ふらーっと」入って頂く立地を希望しています。
ロードサイドで車しか通って無い所は不可。
ターゲット-----主婦、OL、サラリーマン 20代〜60代
35坪以上100坪まで。天井高さはCH2700以上希望。又はスケルトン。
設備-----空調吸排気(匂いは出ません)、流し台程度の給排水、
トイレ不要(共用使用希望)
クライアント様は企業です。

よろしくお願い致します。
お電話、メール、FAX、何でも可です。

投稿者 hino : 10:34

2006年10月19日

パソコン博士

今日は、友人のパソコン博士Fが訪ねてきてくれた。

近所の みやび亭 で昼飯を食べた。
仕事が丁寧で旨い。鳥の焼き加減が絶妙。冷えたサラダも旨かった。
(珍しいパターンだけど)愛想の無い所が気に入っている。

FはITと言う言葉も無い時代からIT男だった。
時流に乗ってるのか絶好調のようで。。。
デジタルな思考って言うのかな?軽さ、スピード感覚が違うなあ。
好調な時には落し穴に気を付けてくれ。
色々と夢や展望を聞かされて圧倒された。
デザイン屋とは肌の艶が違うな!

色々と有益な話を昼飯代で聞けた。

T氏と物件探しの方向性について電話をする。
意見が合って良かった。
新しいジャンルの業態なので、絶対に形にしてほしい。
イイ物件を探します。頭に物件イメージはある。探すだけ。

まずい魚肉ソーセージを食べながら発泡酒を飲む。

投稿者 hino : 19:40

2006年10月18日

コンビニ・フィットネス

インディアンカレーを食べてクリスタ長堀を西へ。
「静寂」という言葉の似合う地下街。地域の活性化、起爆剤になっているのか?
言い過ぎかな?ここも三セク。
通路に意味不明のオブシェ、難解なアートはイラナイ。
お年寄りの為にもベンチを置けば?通路長過ぎると思う。

コンビニフィットネス発見。

「なんじゃそりゃ?」話しのネタに体験してみた。
ブルブルブル、超高速で足元が揺れる。
カレーを戻しそうになる。汗が出る。暑い。内股が痛い。
体がバラバラになりそうでヘロヘロになる。

食後すぐはツライかも。また行ってみよう。

帰りにYR社のK坂氏と偶然会う。相変わらずエネルギッシュで格好のイイ人だ。
仕事抜きにつきあいたい人だ。でも業界違うから接点が無い。

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投稿者 hino : 19:05

2006年10月16日

広島ドックパーク 2

週末、現地に行かれた方とお話をする機会があった。

---現場の状況はボランティアさんのおかげで良くなっている。
島根から毎日4時間かけて来る人。名古屋から1人で来ている若い女性。
遠方からの方も大変多いなど心暖まる話を聞いた。
---多くの支援でフードは足りている。
しかし成長過程の犬や栄養不足の犬の為の特殊なフードが無い。
---土が埋め戻されている(埋められていると想定される)場所は数カ所有る。
草が生えて無いので一目瞭然だそうだ。
しかし土に還っているであろう犬達は、そのままにしてあげよう。
という現場の判断だそうだ。
敷地図のイラストで説明して頂いた。犬舎裏、敷地周辺に点在しているそうだ。
周辺という点に意図的な物を感じた。
---犬舎は給排水設備が貧弱で、清掃作業が困難。
何かの建物のリサイクルらしいが、鉄板の屋根が日光で焼け
内部は10月でも暑かったそうだ。
(夏は地獄の暑さ、逆に冬は凍える程、寒かったはずだ。)
水はけも悪い為、床を雑巾で拭いた。(水洗いぐらいするだろうに、側溝も無いのか?)
建築資材倉庫など倉庫としての利用が適当な建物に見える。

何の仕事でも十分な下調べと愛情を持って行うべきだ。
「儲かりそう」と、お金だけが目的なら、投資でもやれば良いと思う。

手元に郊外ペットショップの図面が有る。もちろん公表する事は出来ませんが、
給排水、空調、吸排気は特に念入りに設定・計画(これを設計と言う)されている。
ザクッと言えば飲食店厨房、魚屋さん等と考え方、作りは似ている。
当然、床は防水.水洗い対応の側溝付きである。
「衛生管理が容易」が最も重要なのです。
見た目は倉庫でも倉庫とは全く違うのである(倉庫形店舗と倉庫は全く違うのである)。
ペットショップ(が良い悪いは別にして)を選ぶ基準の一つにはなると思います。

仮に犬舎の設計に不馴れな者が設計した物件が有ったとする。
書類が揃って検査が通って、営業許可が出たと仮定する。
犬に愛情を持った者であれば
当初の犬舎の設備では適切な運営が不可能と気付いた時点で
必要な手直し工事をするのが普通であろう。どんな業態でも同じだ。

現場状況は良くなっているがボランティアで出来る限界に近付いているそうである。
今後は広島市、行政がどれだけ動いてくれるかに移ってきているそうである。
行政には全国から抗議の電話やメールが殺到して対応に追われているそうである。
当然だろう。
広島市行政は平和の大切さを最も理解している都市の1つであると思います。
誰もが納得する適切な対応をお願いします。

ボランティア---色んな考えが有るとは思うが、
今、亡くなりそうな命を助ける事にとやかく言う事はおかしいと思う。
助けるのが先で議論は後だと思う。

許可を得ましたので、気がひけますが あえて写真添付します。
ダルメシアンは、触ると骨に皮が貼り付いているだけでした。耳も尻尾もボロボロでした。
引取った方が「服を脱がせましょか?」と言われましたが直に見る勇気が無くお断りしました。
不衛生の為、皮膚病で毛が無く、菌で失明してしまったシーズー犬。
こんなシーズー犬 見た事有りません。「何の犬種がわからない」犬が沢山居たそうです。
フレンチブルドックは繁殖用に使われていた様です。見たらわかると思います。
ボランティアも引取も出来ずにゴメン。
色々考えてやって下さい。とにかく彼、彼女たちが平和に暮らせる事を願います。
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投稿者 hino : 19:32

2006年10月11日

広島ドッグパーク

これを見ている人へ。500匹位の犬虐待。知ってました?
犬の楽園のはずのテーマパーク閉園後、狭いケージの中に閉じ込められて
餌も水も与えられず、生き残っている犬も骨と皮だけ。
痩せてくぼんだ目。皮膚病で毛は抜け落ち、栄養失調で失明-眼球真っ白。
ケージに押し込められていたので骨が変形、他の犬の糞尿を食べ生き残っていた。
食物無いので自分のシッポを食べた。
不衛生で悪臭の環境。夏の事を想像すると。。
数十頭も火葬もされず埋められた。腐ってうじ虫がたかっていた。
TV番組「バンキシャ」で知った。

これ読んで何も感じない人は居ないでしょう。

TV等で悲惨な映像を見た方も多いと思います。

各メディアで取り上げられているから御存じとは思います。
色々と助けが必要な様です。
各自お調べになって、ご自分の判断で行動して下さい。

http://ark-angels.jp/rescue.html

住んでた神戸がズタズタになった阪神淡路大震災の時もそうだったが、
緊急事態に全く無力なのがデザインだと痛感。

閉店した店の残骸も見てイイ気分しないが、生き物の
動物テーマパーク閉園はもっと悲惨だ。増えない事を願う。

広島ドックパークは建築廃材処分場の上に出来たそうだ。
仕事柄、他人事とは思えなかった。

以下、お役所仕事丸出しの記事。こんなにトロトロやってたら助かる犬も助からんぞ。
お役所には、臨機応変という考えは無いのだろう。

佐伯区湯来町白砂の「ひろしまドッグぱーく」(昨年6月閉園)で、500匹以上の犬の管理をしている「ドッグ・プロダクション」(武田竜夫代表)が、十分な世話をせずに犬を衰弱させているとして、広島市動物管理センターは2日までに、同社に対して改善指導書を出した。
 同市などによると、同施設は犬と触れ合えるテーマパークとして03年に開園。経営難のため約2年で閉園した。同社は閉園後も、繁殖などの事業を続けるため、施設内で約500匹の犬を管理したが、犬舎の広さやえさの量が不十分で、多数の犬がやせ細るなどして衰弱。同市は昨年6月以降、繰り返し立ち入り検査をして管理環境の改善を求めたが同社が従わなかったため、先月30日、改善指導書を出した。6日までに改善計画書の提出も求めており、内容が不十分な場合は改善勧告を出す予定。

投稿者 hino : 18:52 | コメント (0)

不景気ムード終了!か? 2006年1月 旧コラム掲載内容

まだ実感は全く無いものの、やっと「不景気ムード終了!」の気配が見えてきました。
喜ばしい事です。

バブル再来か!などの先走った記事も目にしますが、バブルでは無いと感じます。
人々は「失われた10年」「平成不況」を経験した事によって学習しました。
いきなり浮かれ気分になる人は居ないでしょうが、
日本が再び足元をすくわれてバブル(泡)となってしまうのか、、、
(毎年ですが)今年からは大事な年になると思います。

デザインですが不景気時は冒険のリスクを避ける為か、「意匠は右に同じ」が多かった様に思います。
そんな中、日野スタジオへ楽しい仕事の機会を与えて下さったお施主さんには本当に感謝しています。

飲食業態にしても「カフェブーム」「個室居酒屋ブーム」「讃岐うどんブーム」
「ロハスブーム」「ロールケーキブーム」(結構良いお値段でした。)
古典的ですがミルフィーユ、ういろう、カスタードのシュークリームがやっぱり好きです。)
岩盤浴、 溶岩浴、アンチエイジング、デトックス、ヨガ、第2次もつ鍋ブーム。
立ち飲みカップ酒ブーム、焼酎ブーム。ガールズバー。
屋台村ブームなんて有ったなあ。。 土地の有効活用になったのかなあ。
ラーメンテーマパークブーム。一度も行かなかったなあ。。
問題発言になりそうなのでこの辺にしておきます。
表層的には違えど 同質な物がバブル期以上のスピードで増えた様に思います。

施主さんにとっては 「新しい事で挑戦する」にはリスクが大きく、
時期が悪かった様にも思います。
オリジナリティーより「勝ち馬に乗る」、ビジネスなのでそれも間違いでは無いと思います。
でも特に○○をしたく無い人まで○○をする様になったんじゃあ厳しいのでは?
「これからは○○が来る」とか言って追いかけてばかりいても風向きが変わった時に
対応できないでしょう。

今後も、色々と多種多様な業態、デザインが増えると思います。
大衆的な物からスーパーブランドまで、何でも揃う時代になりました。
しかし人口は減って行ってます。必要とされる本物だけしか残れないのでは。

例えばジンギスカン屋さんも結構。北海道の料理なんですか。非常においしいです。
関西でも業態が定着して残って下さい。
でも普通に考えて地域性考えると沢山は不要でしょうに。。。
増えて行くお店を見て、そう感じてしまいました。
(関係者の皆さんゴメンナサイ)

ビジネスモデルも食も服も本物はベーシックな物の中に潜んでいると感じます。
人間、そんなに変わった物は食べないし着ないし聴かない。
(コアな物、趣味的な物は除く)
それをベーシックに見せるのか新しく見せるかは、表現の違いであって
上手く書けませんが同じ課題でも答えは2つ有ると思います。

経済的に裕福な人もそうでない人も、必要に応じて必要な本物を手にする事が出来る時代。
ユニクロを着て高級車に乗り100均で買い物を楽しむ人。
デパチカのお惣菜に詳しくて、自宅に業務用ワインセラー冷蔵庫(ロングフレッシュと言います)
を購入、しかし近所のスーパーの特売を好む友達の友達。
「照明も綺麗だけどオーロラの方がもっと綺麗」と無茶を言う人。
自分の価値観やセンスを信じ行動する人が増えたと感じます。

難しい言い方をすれば「全ての事象を同軸上にとらえ、分解再構築する」
簡単に言えば「好きなもんは好き」
そんな絶妙のセレクトショップの様なバランス感覚を持った人が増えたなぁ。と感じます。

再び行きたい場所、空間、店、会いたい人。それは
本気、一生懸命、真面目。結局これしかないと思います。
気持ちが伝わるか伝わらないか。ちょっとぐらい下手でもイイ。
仕掛けだけでは長続きしない時代だと思います。

投稿者 hino : 16:17 | コメント (0)

やれる事 2004年6月 旧コラム掲載内容

大阪を中心に町の中を動きまわっている日常ですが時間が有ると感動と発見を求めて
(興味が有る物だけ)美術館の展覧会 仏閣神社巡り、新緑や紅葉の鑑賞、音楽鑑賞などへも出かけます。

スポーツなど汗をかくのが嫌いなので、必然的に何かを鑑賞する。といった事になります。
音楽鑑賞以外は、ここ数年の趣味でして、嗜好の変化と言うか、趣味が変わったと言うか、
うんと若い頃は、特に神社仏閣を見ても全く興味も無く「古臭くて退屈、早く帰りたい」
としか見えなかったのですが、40代の今日では「前衛的、究極の美、新しい」
に見えるのだから自分でも訳がわかりません。

東福寺の絶景、サイト計画の見事さ。直線と曲線を融合させた超近代的モダンな庭のデザイン。
伏見稲荷の全ての感覚が麻痺する程の、迷宮の様な数万本の鳥居の空間。
(山の奥の奥まで全部廻ると足が棒の様に、腰が抜けそうになるので御注意下さい)
金閣寺の3層が全て違う建築様式と池への鏡写し。
(1階は濃色とし、2.3階を宙に浮かせて見せている。凄いデザインだ。)
平等院鳳凰堂の極楽浄土をイメージした派手な装飾。
鳥の翼と尾がモチーフの機能の無いオブジェ建築。

まだまだ有りますが。。。言ってしまえば大好きな京都全部です。
どれも非常に美しく、斬新で言葉が出ません。
「そこまでやっていいんですか」と言いたくなる事を平気でやっている。

和風のデザインと言うと、どこか地味で決まりきったイメージが多いと思いますが、
もっと色々な解釈でも良いはずだ。昔の人のイメージ力は自由だった。
色も危ない位に派手だったし、建築装飾や着物、宝飾品も派手だった。
そのキンキラキンと言ったら 大阪のおばちゃん以上だろう。

近代に近付くにつれ、ワビサビの文化で色が無くなり、地味になった。良く言えばシンプルだが。。。
現代の和風は大きなくくりの中で、ワビサビ文化の影響が濃いと思う。

タイムマシンでは無いですが数百年の時間を越えて、
当時と同じ空間体験が出来る場である所も気に入っています。
こういう事を「時空を超える」って言うのかな?

空間体験と言う意味ではデザイナーや建築家が設計した場も同じだと思うのですが、
「かなわないなあ」と思う事が有ります。
上記の様な場面において全ての人々は「感動に昂揚した顔」をしています。
普段「芸術とかデザインなんてわからん」と言っている「庶民的なおばちゃんやおっちゃん」
が一番「うわー、綺麗ーー」と、やたらと感動しています。

感性は誰にでも有る物だし、「わからへん」事なんて無いと思います。
芸術とかデザインとか、、言葉にしようとしたり、言葉にすると難しく思うだけで、
「良い物は良い」シンプルなそれだけの事だと思います。
圧倒的に力の有る物の前では人はただ感動するだけです。
嘘のない本物の前では人は平等になれるし、感じる気持ちも同じです。
鑑賞していると、見ず知らずの回りの人と一体化している事に気がつきます。
芸術って凄い力=パワーを持っているなぁ。
「芸術って何?」と聞かれたら、そんな力=パワーだと思います。

コンピューターの発達、情報、そして出来上がった最新の空間。 素材、ディテール、テクニック、
商品、見せ方、全てが新しいはずなのに、時間とコストといった要素が含まれているとは言え、
感動できる空間が凄く多いとは言えない。(凄く心動かせられる建築、空間ももちろん有ります)
現代ならではの感動空間がもっと有っても良いはずだ。

「デザインでまだまだやれる事が有る」と改めて思います。
ライブ会場のミュージシャンの様に人の心を動し、何か残してもらいたいからデザインをしている。
音は一瞬で消えるし空間もやがては消える。でも残る物がある。
そこに、この仕事の核が有る気がします。

投稿者 hino : 15:58 | コメント (0)

遊び心 2004年1月 旧コラム掲載内容

今年もよろしくお願い致します。
おかげさまで11年目を迎える事が出来ました。
その間、色々な人達と出会い、別れ、再会。振り返ると全てが連続しています。
関わった全ての人達に「ありがとうございます。」

人口1億強から百年後は6000万人に減ると言われている今の日本。
ゆるやかに経済規模も縮小していく丁度入口。避け様の無い事実。
不景気では無く、縮小経済に移行してる。そう思います。
今後も想定外の現象、動き、揺れ、業態、などが起きて行くと思います。
もっと激しくなるかもしれない。いちいち驚いたり流されたりしていられない。

そんな時代では、ますますオリジナリティーが問われると思います。
リストラ、吸収合併統合、外資参入は当分続くと思われますが、
日本は楽しくなる方向に向かっていると思っています。
少なくとも私の回りの人達はそう思っている人が多いと感じます。

5年前の縮小経済に向かって行く暗く不安なムードとは明らかに違ってきています。
あらゆる場面で個々に「自立」を感じます。これは凄く良い事なんじゃないかなあ。
経済学者ではないので先の事は良く解りませんが、この部分が伸びて行けば日本は大丈夫。
そんな風に感じます。

個人的な事ですが「ユーモア+ファンタジー」は今後さらに重要になると考えます。
ザクッと言うと「遊び心」です。
この事を前提として常に思考していますが今後も変わりません。

それはビジネスモデルでも同じと考えます。
どこまでも自由に想像力を働かせ空想する事。 現実逃避ではありません。
そうしていると可能性はいくらでも見つけられると思います。
そんな切り口でデザイン活動をし、社会に参加、貢献して行きたいと考えています。

投稿者 hino : 15:50 | コメント (0)

多種多様 2003年8月 旧コラム掲載内容

この仕事をやっていて楽しい点に、色々な職種の人と出会える事が上げられます。
色々な業種のプロと話をすると、本当に多種多様の物の見方がある事に気付かされます。
自分の提案が間違いだった。と思う事もあります。
すると逆に良いアイデアが出たりもするから不思議です。

空間づくりの打ち合わせが主なのですが、現場の声、考えといった話が聞ける事は貴重です。
どんな職種でもプロの話は説得力がありますし勉強も感心もさせられます。
次元が違いますが小学校での社会見学に似てるかもしれません。
知らない事を知る事は自分の知識にもなりますし、刺激的な楽しい事です。

会話がプラン、意匠、マテリアル、、と反映されていく中で、
最近は流れに乗って進めて行く方式を楽しんでいる部分があります。
施主さんと、音楽の様にセッション感覚だったり時にはボクシングの様な打ち合い感覚になったり。
(数人が相手ですとリンチの様になったり。。。1対5はヤメテ)

そんなやり取りの中で出来上がっていく空間。
その中から説得力のあるリアルな空間が生まれる気がしています。
おおまかなコンセプトは早い段階で決め、細かい所はなるべくフリーに。
仕事の初期はそんな感じです。
あまり急いで細かく決め込みますと、せっかくの打ち合せなのにイメージが広りませんから。

ホストクラブなんて行った事もないし、お決まりの印象しか持っておらず、
多分みなさんが思っている印象と近かったと思います。 縁があって仕事の機会がありました。
謎が多い大変興味深い世界だと思いますし、色々思う所が有ったので、ちょっと書いてみます。

昼も夜も無く良く働く人達。いつ寝てるのか。ボトルの一気飲みって、、肝臓は大丈夫なのか。
世間からの印象がどんな物であるかは当人達も十二分に承知で、そこの所を打破する為に
メディアに対しての色々なアプローチ、研修、セミナー、勉強会、視察、情報のオープン化、
まさに企業と同じ感じ。(お盆休みは精神修行で寺にこもります。。。ほんとかいな。)
従業員の人は皆、会うとうるさい位に挨拶をしてくれる。
夜なのに「おはようございます。おはようございます。」
ある程度大きな会社やお店でも打ち合わせ担当者の人以外は
「こんにちは」も無い無関心の方も居られる中、 これは凄い事だと思いました。
非現実の世界で毎日生きる精神的なタフさも必要みたいだし、ただの女好きだけでは絶対続かない。
と言うかお客さんが付かない。
何が格好良くて楽しいか、何が格好悪くて退屈か。をいつも研究している。究極の見栄っ張り。
空間やデザインへの知識も有って、事務所にデザイン雑誌が並んでいたのにも驚きました。
応援団の様な厳しい規律も有るが、お客さんに望まれればプライドを持ってどんなバカでもやる。
みんな仲は良いけど弱肉強食のサバンナの様な職場。
給料の保障も年功序列も無く売り上げだけが全て。でも拝金主義かと言えばそんな訳でもない。
そんな世界で生き残っている人達は今までに会った事の無いユニークな人達だった。
ホスピタリティ、演出(対お客さん及び自己)、サービス、何もが過剰だった。
(一例:たった2坪の客用トイレにオートドア、全自動便器、自動水栓。空調、音響、アロマ、、)
一般常識では不必要と思われる事が必要とされる世界もある。。。。多種多様な価値観。
スポーツ選手並に旬の期間は短いのだろうか。
「俺ら今しか無いんです」と言いながらいつも何かに追われている。
過剰になるのも理解できる気がしました。
間違った遊び方をしなければ、普通にちょっとした非日常を楽しめる場所の様でした。
度を超すと大変な事になるのは何でも同じでしょう。

お客さんの、我々世間の野郎達には絶対見せない楽しそうな顔を見ると、
男としても色々と考えさせられました。

投稿者 hino : 15:38 | コメント (0)

そんなに悪い時代? 2003年3月 旧コラム掲載内容

全くいい話が聞こえてこない昨今ですが、仕事に限って言えば個人的にはあまり変化を感じません。
むしろ、やっと真面目にやってきた人、やろうとしている人が報われる時代が来た。
と感じる事があります。
「誰がなんと言おうとやりたい事をやる。」そんな人が増えてきたと感じます。

少し前ですと「景気も悪いしもうちょっと様子見」みたいな感じの話が確かに多かったです。
仕事関係の話で言えば 物件が非常に安く借りれる、
好立地の物件が良い条件で出る様になってきた。
保証金、家賃、工事代金の一部家主負担、設備器具や工事費も昔と比べて安くなったと思う。

家主さんの雰囲気も「入れてやる」から「入って頂いて一緒に頑張る」に変わった。
昔は偉そうな態度の家主さんもいたりして、ビルとの交渉は疲れる仕事だったが
気が付けば最近はそんな事も無い。 運命共同体という感じもする時がある。

やりたい事を見つけて実行に移せる人にとっては、そんに悪い時代ではないのでは?
「寄らば大樹の影」的な考えは崩壊したと思うので、ネームバリューや規模といった
形の差が今後もさらに加速度を増してなくなっていくと思います。
本当の意味での自由競争の時代に入ったと思います。厳しいですよ。
でもあらゆる事が同じ土俵で戦えるのですから歓迎すべき事だと思います。

色々な経営者さんを見ていて思うのですが。 やりたい事を見つけた人が幸せになれてる気がします。
みんな今までの価値観から「一抜けた」した人だと感じます。
そして年齢ではなく価値観が若い経営者さんが多い。
張り切って商売している人は60代でも凄く元気だし見た目も若くて
話しをしていても年齢差を感じません。

流行っている店を見て思う事。
流行る要素の一つに「お客さんがオーナーさんの生き方を見て夢を感じれるか」が有ると思います。
やりたい事を楽しそうにやっている。
挑戦している姿が見れる。
自分の知らない知識やセンスを感じる。
こんなに楽しく人生を過ごしたい。
そこで時間を過ごすと、自分もそんな気分を体感できる。
そこで時間を過ごしたり買い物をすると有意義だと感じれる。
パワーをもらえる。
元気になれる。
リフレッシュ出来る。
知識と意識が向上する。

そんな店が流行っていると思います。
大事なのは中身、コンセプト、センスではないでしょうか。
数字に表しにくいソフトと言われる部分。

店は生活空間ではありません。現実から少しだけ離れたささやかな夢を売る場所だと思います。
オーナーも商品も店のデザインもそう有るべきだと思います。
特に今は夢が持てない時代と言われてますから。

それでも「儲かってます」と言える程、利益を出すのは凄く大変みたいですね。
いーかげん、もう少し景気やムードも明るくなってほしいです。。 不景気モードも飽きました。

投稿者 hino : 15:29 | コメント (0)

嬉しかった事 2002年11月 旧コラム掲載内容

あるマスコミの方から物件を掲載したいとの御連絡をいただきました。
施主さんも喜んで頂けましたし、仕事の励みになる嬉しい事です。

「それで物件の撮影をしたいのですが」「定休日でお願いします」ここまでは普通の話。
「早朝のショットも狙いたいので撮影は朝5時から行います。 夕方ライトアップを撮ります。」
「 え。。。」
午後から数時間位かなと勝手に予想していましたので驚きました。

編集者さんとカメラマンさんのクリエイターとしての妥協の無さに感動しました。
効率を考えると絶対に出来ない事です。プロフェッショナルだと思いました。
その情熱に感動しました。「仕事だから」などの次元を超えてます。

我々も施主さんから「どんなデザインが出来てくるか楽しみにしています」と
言われますが、「こういう気持ちになるのか。」 と身を持って感じました。
逆の立場は凄く新鮮な気持ちです。
一つの素材を決めたり、一本の線を引くのにも、
細心の配慮が必要だとあらためて思った出来事でした。

投稿者 hino : 15:23 | コメント (0)

その先 2002年7月 旧コラム掲載内容

尊敬するAさん、昔から信じられない程の仕事量 をこなし、
数えきれない程の評価も受けられている。日本のトップデザイナーのお一人。

そんな人でも
「デザインするのはある意味もう簡単だけど、その先が見えにくい。」と言われていました。
そう言えば建築家の安藤忠雄さんも「最終的には原点である小さな個人住宅設計に戻りたい。」
とTVで言われていました。
「もっと大きな建築を建てたい。会社を大きくしたい。」とは思わないんでしょうか。
一番求めたい事は大きさや量には見つかりにくい事だとすればどこに在るのでしょうか。

20代の頃のスケッチブック(ネタ帳の様な物)を見返すと、間接照明の複雑なディテール(納り)、
ガラス貼り床のディテール、「店内に川を作り水中照明で光らす」の走り書き、
特殊な塗装の仕上げ名称、お気に入りの椅子のリスト(全てコストは全く考えられていません)、
デザイナーなら一度は通るであろう道をやっぱり通ってまして、
何処かで見た意匠のコピー、今見れば落書き以下にしか見えず笑えますが、当時は
「驚かす事=デザイン」そんな事に捕われていた様に思います。
結果的に恥ずかしい空間が実現しなかったのは当時の上司の制止があったからだと感謝していますが、
アイデアを10個出しても1つも通らなかった理由が最近になって分かりました。(遅すぎ)

10年前に出来た空間でも今なお斬新で輝きを失っていない空間 、共通しているのは
色々な意味で無理をしすぎないデザインだと思います。これは目指していきたい事です。

「ブティックのショップデザインは3年持てばいい。3年して改装出来ない店はダメだ。」
と発言を聞いた事が有ります。ブランドイメージの陳腐化、その他諸々聞きました。
事実かもしれませんが私には理解出来る物ではありませんでした。

いつの頃からか刺激、驚き、テクニック、そういった事が全面に押し出されたデザイン
(に限らず)に興味が持てなくなりました。追いこされてすぐ飽きるからです。
強烈なインパクト有るラーメン。。。一度食べれば、、もうイイです。

ディテール、色、形は出尽くしたと思います。アレンジだけに思います。
近年は、大前提であるローコストデザインの追求+既存の意匠の再現や再構築では無い新しい解釈。
そういった事に興味を持っています。
その点に着目して空間を見て廻ると感心するデザインも見受けられます。
同じ様な事を考えている人は結構いるんだなぁ。

ディテール、色、形ではない「その先」をデザインする為に皆仕事をしていると思いますが、
本当の事を言えば 到達出来る日は来ないと思っています。

熟練の職人、伝統工芸師、料理人、皆「まだまだ勉強」と言うではありませんか。
「その先」が見えないから何十年もやってこれたんだと思います。
辿り着くまであと何度卒業すれば、、、そんな歌も有りましたし。
どんな仕事や遊びであろうと誰もが思う事なのでしょう。 Aさん、多分考え過ぎですよ。
又遊んで下さい。

投稿者 hino : 15:11 | コメント (0)

スピリット 2002年5月 旧コラム掲載内容

伝統的(traditional、オーセンティック)と言われる物。様式美溢れる世界。
由緒ある和風建築の旅館、純英国風喫茶店、トラディショナルな昔ながらの酒場、など。
京都、神戸、奈良、などの言葉から連想される街のイメージも含まれるかと思います。

トラディショナルとはルールを守る事が重要で、identity=存在意義と思います。
その中に革新的な物が含まれていると思います。
そういった物は時代の変化に影響される事なく、生き残っている物が多いと感じます。

例えば神戸居留地、横浜赤レンガ倉庫、函館のレンガ倉庫などなど、
歴史的な建造物の内部だけ新しい解釈でリニューアルした事例は賛成ですし、
今後はこういった仕事も多く求められていくはずです。

名作、名品、名曲も最初は斬新で革新的だったと思います。
絵画の巨匠、ゴッホの絵も当時は全く理解されず拒否反応しか無かったそうですね。

新しくて普遍的な物は今後も生まれるはずですし、創りたいと思います。
スピリット(精神)抜きに伝統のスタイルをなぞるだけなら、流行のスタイルをなぞるだけと
変らないと思いますし、伝統的でも何でもないコピーだと思います。

SC内で見た店。伝統的スタイル・意匠を再現。予算の関係か、消防法の関係か
レンガ風タイル、塗壁風ビニールクロス(壁紙)、 古木風ピータイル、石壁調サイディング、
これでは本末転倒ではないでしょうか。チープすぎます。
目指したはずのオーセンティックな空間とは正反対の、
冗談としか思えないキッチュな空間になってました。
スピリット(精神)が欠落しています。

テーマパークやアニマルプリントの生地などの様に、
フェイク=偽者としての意図的なデザインなら問題ありません。
偽者は偽者らしく使いうと非常に面白く、大変有効なデザインだと思いますが、
偽者を本物に見せるテクニックがデザインだとは思えないし、極端な例では騙しだと感じます。
何でも騙されて気分が良い人は居ないと思います。

表層にこだわらずスピリットを表現する事が、今日求められる伝統継承の形だと考えます。
雰囲気づくりだけに終らず意味の裏付けをともなったリアリティーを持った空間の中から
「売れる店、流行る店、儲かる店」が生まれるでしょうし、
新しく普遍的な物も生まれると思います。

投稿者 hino : 14:46 | コメント (0)

流行は薄目で見ています 2002年4月 旧コラム掲載内容

最先端の超一流と言われる全てのデザインには「今風」という言葉では語れない空気感があります。

時代を作り、牽引していくデザインにはスタイルとしての「今風」以上の突き抜けた
何かがあると感じます。そんな空気感、オーラの様な物をデザインする事は本当に難しい事です。

スケールや投資金額ではありません。密度、濃さ、深さ、オリジナリティー、想い、
そんな中から時代が変ろうとも、生き残って行く物が生まれると思います。
(生き残るとは、形が消えても心に残る物も含みます。)
名作、名品、名曲と言われる物も、そんな生まれ方が多かったのではないでしょうか。

空間デザインにもそう言った物はあります。
露骨に後追いをする事は考えの浅さ証明している様で恥ずかしいと思いますし、
何をしてもオリジナルの影が拭えていない様に感じます。
後追いが増えるとオリジナルの持つ「本物感」がますます際立つ。そう思います。

二重三重に織り込まれた意味を理解せずに、と言うか出来ずに、表層に見えているスタイルだけを
流行に取り残されるのが怖いのか必死でコピーする。スタイルは見て分りやすいですから。
個性を重んじているはずなのに、同質化競争に陥っているデザインは虚しさを感じます。
「流行を追う」とはそういう事なのではないでしょうか。

流行ほど恐い物はありません。
昨日まで最高だった物が、急速に最低になってしまう事はみなさんも見てきたはずです。
ヒットメーカーも数回失敗すると簡単に「終った」と言われる時代です。

これだけの情報社会ですので、私も無意識の内に巻き込まれています。
必要な情報を選択し、不要な物は入れない努力や訓練が必要だと思います。
これは意外と難しい事です。

考えた事が自分の中から出てきた物なのか、何かの影響で出てきてしまった物なのか
自分でもわからない場合があります。(凡人の私は後者の場合が多いです)
薄いデザインだと、あっという間に消費されて捨てられてしまいます。

流行を完全に遮断するのはダサイと思いますし、
力量 が無いと自己満足になってしまいます。
デザインと言われる以上、ダサイかダサク無いか、は大変重要な事と思います。

空間という形となって残る仕事をしているので、
流行との付き合い方は慎重になります。

昔(去年)はあれだけ恰好良く見えて、イケてる、先端だったはずが。。。って最近多くないですか?
サイクルが速いと言うか短いと言うか。。。
名作、名品、名曲になる物との差はどこにあったのでしょうか。

商業施設における一般的な投資回収期間は3年位と言われています(特例は除く)。
その場合4年目から利益が出るのですが、その4年目でデザインが通 用しなくなったらどうでしょう。

流行に巻き込まれる恐さはそこにあります。
現実的にはサイクルの早い今日では3年も待ってくれません。
半年前の新店が「古い店」になってしまうスピード感も何かおかしいと感じます。
でも老舗の店が「古い」と感じないのは何故?よく考えないといけない所です。

一番最初にボロが出るのは「今風」だけで完結しているデザイン=薄いペラペラのデザイン
だと思います。

たった3年しか通用しない物は提案したくありません。
むしろ予想出来ないその後の時間を意識します。

電化製品や新車が3年でつぶれたら社会問題になる事でしょう。
職人さんが「10年は大丈夫やで 」と作った物のデザインが「1年しかもたなかった」
ではシャレにもなりません。

デザインは明確な基準が無い分、売れるか売れないか=数字の話になるのは仕方ありません。

施主さんと共に深く考え、しかし楽しく楽に表現してていこうと心掛けています。
(おまかせされる事より、施主さんとの共同作業も大事と考えています。私の空間では無いので )
気合いの入り過ぎた空間は疲れます。

あまりにも使い古された言い方ですが、簡単に言ってしまうと「遊び心」という事でしょうか。
変った事をすれば良いとは思いませんが、少しの冒険も避けて無難な所へ逃げたくありません。
商売の道具作りである事は述べましたが、何も語らない道具は作りたくありません。
理屈に筋が通っていても、出来た物に楽しさがないと店(商売の道具)としては厳しいと思っています。

投稿者 hino : 14:25 | コメント (0)

樹齢百年の木 2002年3月 旧コラム掲載内容

意識的に使わないように心掛けています。

チェーンソーで大木が切り倒されていくシーンが目に浮かびます。
林業の方には申し訳ないですが残酷な感じがしてあまり好きな光景ではありません。


カウンターや客席のテーブルに美しい木目の「一枚もの」が使われているのを
目にした事は誰にでも あると思います。無垢材と言われる物です。
一般的なカウンターの奥行きである60cm以上となると
樹齢100年位は経過していると思われます。

節の無い物、木目が美しい部位となるとその中でも限られます。
無垢の木の持つ迫力と存在感、木目の美しさは誰にでも感じ取れますので
大変便利なマテリアルですが、木の生きてきた寿命に比べ、
はるかに短期間で改装されてしまう場所に積極的に使う必要性は
私にはあまり感じられません。

何百年と建ち続けて行く寺院や、孫の代まで使い続けていく家具を製作する、
などの利用は意味ある事だと思います。

例えば駅ビルの居酒屋さんや饂飩屋さんに
無垢の木のカウンターが必ず必要だと思いますか?
寿司屋さんにヒノキのカウンターが無いと納得出来ませんか?
冷静に考えれば「どちらでもいい」のでは?

建築物の寿命からしても、通常長く持っても50年位でしょう。

施主さんは「せっかくなので一枚もんのカウンターにしたい」と、言われます。
やはり「一枚もん」は夢なのでしょうか。。。
夢を「ハイハイ」と聞いて設計するのも仕事なのでしょうが、
二つ返事では納得出来ないものです。
納得出来ない事を形にしても良い物など出来ないし、
出来た物に説得力と感動が生まれません。
結果、誰も得をしないと考えてしまいます。

説明をします。集成材(細い木を寄せ集め)や、
合板(ベニヤ)単板(スライス貼り合せ)じゃ駄 目ですか?
何でダメですか?「木目が美しくない。」「安っぽくなりそう。」
もっともなお答えです。

地球環境問題(話が大きい)、コスト(これが一番効く)。
木目に頼るのやめましょうよ。価値観を変えてみませんか。
素材の力に頼らず調理法(デザイン)で解決する道を探りましょう。

押し付けにならないように、私なりの考えを述べてみます。
「うーん、言われたら分かる。でも体験経験がないので不安。」
その通りでしょう。正直私も5年前位までそんな事考えてなかったのですから。
「やっぱり一枚もんはいーなあ」と材木屋さんに行って「美しい!」と感動してたものです。

金額の話をすると、最も安い合板ですと90cm×180cmで900円位です。
仮に切るのを失敗しても許せる金額です。
無垢の上等な物ですと90000円以上の物もあると思います。

環境を考えると「木は人に優しい」って言うのは
一般の人には分りやすい言葉ですが幻想だと思いますし、
例えば「木の家はいい」のCMもCMの中ではイメージしか言えてないと思います。
(イチロー批判でも会社批判でもないです。)

ログハウスじゃあるまいし無垢の木を、これでもかという程贅沢に使って
「木は人に優しい」と言い切る建築家やデザイナーの言葉は、
一般の人には分りやすいキーワードだと思いますが、疑問を感じます。

オーナーさんより、実は建築家やデザイナーが使いたかっただけ。
もあるのではないでしょうか。

それだけコストをかけて贅沢なマテリアルを使えば誰が設計しても
ある程度までの空間には仕上がります。

又、環境的観点から「自然素材だから土に還る」と言いますが
いったい何十年かかるのでしょう。
更に言えばウレタン塗装や樹脂など特殊な加工などで内装材として
仕上がった木材は半永久的に土には還りません。

リサイクルはガラスや鉄の方が容易だと思います。
(現実には施工コストに優しく無いのが難点ですが)

鉄や石だって暖かみを表現する事は出来ますし、
鋳鉄の取っ手や照明器具など本当に暖かい雰囲気です。
石の文化のヨーロッパでは建築も石造りですが、表情を工夫していて冷たい感じとは思いません。

私は環境運動をしている訳ではありませんしエコロジー大好き人間でもありません。
必要であれば部分的には無垢材を使いますし、ダイオキシンの発生するアクリルも使います。

合板も森林伐採問題や接着剤の問題があります。
対応商品はあるけど流通が悪かったり、高かったりで積極的には使えません。
食材と同じでしょうか。

意識の高まりからか最近は成長の早い竹の集成材や、産業廃棄物を固めた板なども出ています。
ゼネコンさんのビル建築の工事現場からも、ゴミを細かく分別し、
減らす運きが始っていると聞きます。

デザインだからだと「綺麗、恰好いい、おしゃれ、ステイタス、差別化」
それも大事ですが、求められるまま無節操にやっていると、
今に社会からはじかれる気がしています。
この点は、あらゆるデザイン業の中でも店舗デザイン業界が一番遅れていると感じます。

新たに物を作るという事は長い目で見れば、ある意味ゴミを作り出してしまうとも言えます。

だからこそ慎重にマテリアルを選んでいきたいと思っています。

投稿者 hino : 14:02 | コメント (0)

2006年10月05日

基本姿勢 2002年2月 旧コラム掲載内容

私の場合は店舗中心ですので
商業デザイナーと解釈して頂くと良いかと思います。

利益追求の装置作りが仕事です。
作品作りではなく、商売の道具作りです。

陶芸、絵画、彫刻作品を作って、
人の生活に潤いを与え感動を与えるのは作家さんです。

まれに混同されますが、
デザイナーと作家さんとは大きく考え方の違う職種です。

作家さんは自分の資金で自発的に作るのに対し、
デザイナーは依頼があってからオーナーさんの資金で作る請負い業です。
何をするにしても人のお金なのです。

ハウスメーカーや建材メーカーにおられ、
マテリアル(素材)やカラーコーディネイトをしてくれる方は
インテリアコーディネーターさんです。

彼(彼女)らとは同じインテリアでも全く別の世界の人の感じです。
どうしてもメーカーの商品を売るのが第一なので
立っている場所が違うと思います。

良い物でも他社の商品は原則的には提案してはくれません。

利益追求のコマーシャルデザインなので
商業ポスターを作るグラフィック屋さんや
TVコマーシャルを作る映像の仕事の方などとの方が
感覚的に近い気がしています。

広い意味で「広告、宣伝」の仕事です。

装置とは店舗に関わる全て(箸の一本からです)。

大規模なプロジェクトですと
各分野にそれぞれデザイナーがいて
(服、照明、音、グラフィック、食器や料理のコーディネーターなど)
取りまとめのディレクターやマネージャーがいて
トップにプロデューサーがいます。
(想像ですが)映画監督の様な感じだと思います。


小規模なプロジェクトではitdが全て行う事も多いです。
各マテリアルを選んだり、家具の提案も行いますので、
インテリアコーディネーターさんの要素もあります。

私は多くのケースにおいてデザイン、
設計以外の事でも可能な限りですがサービスで行っています。

わずかでもコストを浮かして
開業時に少しでも金銭的、気分的な余裕を持ってもらいたいのです。

加えて浮いたコストで
お客さんが使う備品のグレードアップなどにあてる様にお薦めしています。

塗装のグレードを上げる事より利用するお客さんには、
そちらの方が分りやすいと思っています。

利用するお客さん、
オーナーさんの幸せ、
店の繁栄、
そして仕事のリピートを願っての事です。


誰かが損をする流れではプロジェクトの成立とは言えないと思いますし、
人間関係も続きません。

店の繁栄はもちろんデザインだけで決まる訳でもありませんが、
商売として機能しない装置を作ってしまうと
オーナーさんの人生を潰す事になる恐ろしい職業です。

簡単に作り直す事も出来ません。

オーナーさんだけに関係ある職業でもありません。
これを見ている方が利用している店も 程度の差はあれ、
誰かがデザインしたはずです。

特殊な職種に思われがちですが、
人々の生活に密着した仕事をしているつもりです。

投稿者 hino : 21:53 | コメント (0)

ブログを始めるにあたり

はじめまして

皆様のお役にたてるblogになるかは疑問ですが
感じた事をボチボチ発信していきたいと思っています。


デザイナーと言う言い方が好きではありません。
利益追求の装置作りが主な業務です。作品作りではなく、商売の道具作りです。

陶芸、絵画、彫刻作品を作って、
人の生活に潤いを与え感動を与えるのは作家さんです。
まれに混同されますが、デザイナーと作家さんとは立ち位置の違う職種です。
(しかし自己発信する作家さんの要素も必要だと思います。

作家さんは自分の資金で自発的に作るのに対し、
我々デザイナーは依頼があってから施主さんの資金で作る請負い業です。
何をするにしても人のお金なのです。
そのお金が自分のお金だったら。。無駄は出来ないはずです。

利益追求のコマーシャルデザインなので広い意味で「広告、宣伝」の仕事だと思います。

空間を利用する人たちの時間を有意義に演出し、施主さんの夢、幸せ、繁栄、を願っています。
それが社会貢献に続くと信じています。
無から有を生むのは大変な作業ですが、楽しさは絶対条件と思っています。

誰かが損をする流れではプロジェクトの成立とは言えないと思いますし、
人間関係も続きません。良い空間にもならないでしょう。

繁栄はもちろんデザインだけで決まる訳ではありませんが、
商売として機能しない装置を作ってしまうと
施主さんの人生まで壊す事になる危険性を持った職業です。
華麗なデザイン・商空間。キラキラ輝いて華やか。
夢の有る世界に見えている事でしょう。(そう見えてないと困ります)

しかし表裏一体の危険性を忘れた事は有りません。
光が強い程、影も濃いですね。

特殊な職種に思われがちですが、
人々の生活に近い仕事をしているつもりです。

投稿者 hino : 21:51