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2007年12月11日

STORY

病院内の喫茶店の現場調査へお伺いしました。
オフィス仕様に厨房を作り、小さなテーブルと椅子が並んでいます。
PLANらしき物が無く、空間にSTORYが見えません。
申し訳無いですが、これは良く有りません。伝わって来る物が無いんです。
お店らしさが感じられず、殺風景でとても寂しい空間でした。
不要と思われる埋込みカーテンBOX、電動シャッターや高級サッシ。
何故か椅子は1脚4万のフリッツハンセンのセブンチェア。
造作は粗く吸換気計画も適当。なんと厨房にはフードが無く、
良く有る話でやっぱりOAが無い。。

不要な物は有るのに、必要な物が無い。
全ての方向性がバラバラで機能していません。

街に溢れる商業施設に比べると
併設施設にはまだまだこんな空間が多いのではないでしょうか。
大病院でも建物は立派でも内部は貧弱な空間だったりする。
(全てでは有りません)
機能は当然の事として、不安感、緊張感等のメンタル面にも配慮した
意匠が施されるべきと思います。
これは大きな設備投資をしなくても可能なはずです。

「街のカフェの感じにしたい」と言う御要望でした。
抽象的な表現でしたが、その言葉にやるべき事と想いが全てが詰まっています。
小さなSTORYを想定し、費用対効果を意識しながら
リアル感を持った空間に仕上げて行きます。
つまり、街のカフェを作るのと同じ様に作って行くと言う事です。
STORYを盛り込む事で、喫茶室からカフェへ変身させて行きます。

ab-cafe.JPG
窓から見える雑木林を整備して上手く景観として生かせれば。。
外部の自然との融合。窓を意匠化して行きます。
雑木林から「俺達を使えよ!」と聞こえた気がしました。
使える物は全部使わせて頂きます。

「デザインと治療行為は似ているなあ」と思いました。
薬(新建材)で治す医院、自然治癒(現状を受け入れ利用する)で治す医院。
日野スタジオは後者でありたいと思ってます。
強引な力技では無く柔道の様に、
場の力を受け入れて最少の力と技で大きく転化させる。
そんなイメージはいつも描いています。

来春のリニューアルOPENに向けて楽しく進めて行きたいです。
楽しく食事が出来、良い時間を過ごせる空間、それがカフェ。
人が楽しむ空間、ホッとする空間を目指したい。

投稿者 hino : 19:54 | コメント (0)